12.8

本当に運良くボトックスが効いてくれて

毎日外出できるようになって 電車に乗って学校に行けるようになって

そんな生活がありがたいことに気づいたら2週間も続いてくれて

もうなんだか 本当に辛かった時期とか忘れそうなくらい個人的にはあっという間に2週間経って

2週間ぶりに、ずっと家にいた今日。

今さっき

そとで花火の音が聞こえて、なんの気無しにベランダから見に

普段家から見える花火はいつもはビルに隠れて、半分も見えなかったけど

今日見えた花火は綺麗に、しっかり見えた しかもちゃんといろんな種類の花火

しばらく眺めているうちに、その花火が

「今年初めて見た花火」だったことに気づいた

 

夏休みはずっと家に痛みで引きこもることしかできなかった日々に

ましてや花火大会なんてとても見に行けないし、テレビでも見たくなかった日々に

「多分このまま夏休みが終わる感覚を味わわないまま冬を迎えるだろうな。

 夏休みの延滞って感じだな。」

って思ってたことを、急に思い出した。

 

いつのまに、ぼくの夏休みは終わった。気づいてなかった。

今日の花火がぼくにとってはフジファブリックの「最後の花火」だった。

ってなんかそんな風に思った途端、こんな言葉簡単すぎて使いたくないけど

気づいたら泣いてた。

 

前に

「「ありがたみ」とか忘れてしまいそうで不安だ」

と思ってたけど、体はこんなにもはっきりまだ夏のことを覚えていた。

また注射の効果が切れて、寝たきりの日々が来るかもしれない。

でも、もう死にたいとかそんなことは思わないかもしれない。

今日の花火はそんな花火でした。