暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を

来月の末に僕は22歳になります。

去年の11/25、 僕は21歳の誕生日にボトックス治療の効果が出るという去年の僕にとっては、何より嬉しいプレゼントでした。

 

誕生日の2日前、11/23

アナザースカイの山下智久さんのLAの回

多分その前の回の大石絵理さんのロンドンの回

 

この2回を見て、僕の目標であり、闘病中の心の支えである

「海外へ行って、広い世界を見る」

という夢が浮かびました。

ずっと家と病院と治療院だけに通っていた僕にとっては途方も無いような目標でした。

そんな風に本能的に目標にしているうちに

幸運なことに、本当に幸運なことに、ボストン研修という機会を見つけて、今年の夏からあの頃の僕が夢見ていた景色が現実になりました。

 

治療院の帰り、右手を噛みながら見上げてた有楽町の空は、ボストンの空と海に変わり、噛まなくなった右手はボストンの太陽に照らされて綺麗に日焼けしました。

治療の帰り電車で聞いていた曲は、ライブハウスで僕の耳に直接入ってきました。

海外の大学でガチガチに緊張しながらも、英語でプレゼンしてみたいという目標も、本当にガチガチに緊張しながらも笑、最高評価を貰って自信がつくという形で達成しました。

 

あんなに悪化していた首の状態も信じられないほど回復し、ボストンが近づくにつれて寛解に向かっていました。

 

そして、来月の誕生日

目標を持った原点であるLAに1人旅に行ってきます。

そこで病気の発症から始まった僕の旅が1つの終わりを迎える気がします。

 

こう書くとあまりにも出来過ぎているように自分でも感じますね笑

 

1年かけてあれだけガチガチだった僕の首がちょうどボストンに来るタイミングで寛解に向かったのは

去年の誕生日の頃、僕が夢を持ち始めて

首の状態を忘れるくらい、そればかりを考えて

言い換えるとそればかり考えることができたから

だと思います。

希望に溢れた夢や目標を持てば、何でもかんでも上手くいくとは言い切れません。

ただ、目標を持ったりすると、僕のような少し不思議くらいなことが起きる可能性もあると思います。

でもこの夢も、僕が参加したプログラムが現実的に存在しないと叶いませんでした。

 

若者、多くの人にとって、機会がある、チャンスがある、というのは僕らが大人になっていく上で、次の世代にできるとても大切なことではないかなと思います。

少なくとも先の見えない真っ暗なトンネルにいた僕にとっては、出口の一筋の光のような存在でした。

 

このプログラムに限って言えば僕も含めた障害の当事者にとって、多くの時間を多からず、少なからず不便を感じて過ごし、日本においては孤独感や疎外感を感じたり、僕のように物理的にも精神的に狭い世界で過ごすことがある人がいると思います。

 

そういった人にこのプログラムが知られればと思います。

この機会を用意した全ての人に感謝したいですし、僕もこの体験を次の世代にいつか渡せたら嬉しいです。

 

12月までは今あるこの時間を大切に過ごします。

 

今どこかで苦しむ過去の自分のような若者に幸あるように