10月5日

10月5日

朝起きて昨日の僕の所属するゼミの議事録がアップされた。

そこには僕がいた頃とは全く別の姿の論文があった。

どことなく心の拠り所をゼミに置き、僕の人生では、ほとんど初めて仲間と共に一つのことを真剣に完成させる、しかもその中で代表、言わばリーダーを務めるという体験に一つ一つ楽しさを感じていたし、他のゼミ生には言ってなかったが、自分が舵を切れるゼミが好きだった。

そのゼミが自分の知らないものになり、もうゼミからは隔絶したのだと知り、朝からものすごい孤独と虚無感を感じた。

 

思い返すとこのゼミは、自分で決めたわけではなく、仲のいい友達に合わせただけだった。

ひょんなことから、今までの自分では絶対に選ばなかったであろうリーダーになり、

はじめてその景色を見てから、自分の好きな景色だったことを知った。

今までの僕は責任を持つことを恐れて、他人の目を気にして、他人に頼ってばかりで、自分の声を押し殺して、この景色を見ることを避けてきたのかもしれない。というかきっとそうだ。

 

他人にもたれかかって、責任を持たずなんとなく生きるのは確かに楽だったかもしれない。 常に確実な人との繋がりを持って楽しかったかもしれない。

 

楽じゃない方を敢えて選ぶわけでも、敢えて楽しくないことをしようとしてるわけじゃない。

なんかカッコつけてるみたいで嫌だけど、ちゃんと他人に頼らないで、自分に思いっきり頼ってみようと思う。見た目とか、そういうのじゃない「かっこいい」が何なのか自分で見つけて、それに従って生きようと思う。

自分を自分の目でちゃんと見て、信じて、頼って生きようと思う。

大丈夫。きっと大丈夫。