動けない場所から
9月8日
ずっと家にいる。
前回の恨み辛みを並べたブログを見返してすごい嫌な気持ちになった。
わがままな感じと、自立してない感じがすごい。
ナスレッディンは街灯の下で四つんばいになって何かを探していた。「何を探しているんですか?」と近所の人たちがたずねる。
「鍵だよ」とナスレッディンは答える。そこで隣人たちは総出で鍵探しに加わり、街灯の周辺を1センチきざみで注意深く徹底的に調べる。でも鍵は見つからない。
「ところで、ナスレッディン」 ついにひとりがたずねる。「いったいどこで鍵を無くしたのですか?」「家の中だよ」「それじゃあ、どうしてここで探しているんですか?」「街灯の下のほうがよく見えるからに決まっているじゃないか」
(身体が「ノー」と言う時)
僕はこのナスレッディンだった気がする。
嫌なことも、嫌な記憶も、不安もちゃんと面と向き合わないと解決しない。
痙性斜頸の状態は重症であり、でも若いから治る可能性もある。
友達に病気のことを聞かれた時に返信に困っていたが、隠して言っても、大げさにいっても何も起きない。話すときは淡々と話すしかない。
親にも淡々と休学の相談をした。淡々と優しく返された。
「地獄でなぜ悪い」を聴きながらだったことも相まって涙ぐんでしまった。
サークルの挨拶で本当かなっていう別れの涙を流す人もいるが、
自分のことの嬉しさと辛さの混ざった涙は「ブワア」ってくる。
映画を見て泣く時は「ジーン」って感じ。
無駄だ ここは元から楽しい地獄だ
生まれ落ちた時から出口はないんだ
嘘でなにが悪いか 目の前を染めて広がる
動けない場所からいつか明日を掴んで立つ
明日を掴んで立つ